GENIUS BAR

昨年11月に息子の誕生日に買ってやったiPod20GBの調子がどうにもこうにもおかしくなったのは夏も終わりのころだっただろうか。
息子にサポートに電話させたものの、息子が曰くに「何だかごちゃごちゃ言われてよくわかんない」とのこと。(汗)
めんどくさがりの彼はそのままiPodをほったらかして、娘のiPod miniを拝借。
まさかそのままってわけにもいかないので、大阪に持ち帰って色々弄ってみたものの、結局はとうとう「Sad iPod」まで出現。
もうこうなったらAppleストアに直接持ち込むしかしかたがあるまい。

単身赴任の私は、毎週末赴任先の大阪から兵庫に帰るのだが、その途中でAppleストア 心斎橋に立ち寄ってiPodの修理を頼むことにした。
ただし私の赴任先は「大阪」と言っても奈良との県境。
「心斎橋」なんていう大阪のど真ん中はさっぱり不慣れ。
Appleストア 心斎橋に出かけたことはすでに2回あったが、今春娘の誕生日プレゼントとしてiPod miniを買いに初めて車で出かけた時は、さんざん道に迷ったあげくに一方通行に悩まされ、駐車場探しに精魂尽き果てたのであった。
で、それからすでに半年。
とっくに「どうやって辿り着いたか」なんてすっかり忘れちゃってる私は、前回同様の必死の思いでやっと
Appleストア 心斎橋にたどり着いたのだった。

それにしてもこのAppleストアのきらびやかな店内はどうも入るのに躊躇われる。
仕事帰りのスーツ姿の客が目立つ中に、冴えないTシャツにGパン姿だの私は完全に「浮いて」いるではないか。
そそくさと身近にいたスタッフに「サポートはどこですか?」と訪ねると、「2Fの
GENIUS BARへどうぞ。」と案内される。
そういえば2度来店したものの、2Fに昇るのは初めてだった。
そっか〜、2Fがサポートだったんや。

広々とした2Fフロアのカウンタにはスタッフが4人、すでにお客さんの対応をしている。
フロア内にはiMac、iBook、PowerBookおよび、iPod&サウンド用品が自由に触れる状態で展示中。
フロアの奥は大きなプロジェクタ・スクリーンと複数の座席。
ちょっとしたプレゼン用なのだろうか。

まずはカウンタのお客さんが付いていない女性スタッフに、「iPodの修理をお願いしたい」旨を告げる。
彼女、「現在2名のお客さんがお待ちです。30分ほど待っていただく事になりますが。」とのこと。
実はWEBで
GENIUS BARは予約制だと聞いた覚えはあったのだが、そんなことおかまい無しの全くの「飛び込み」。
30分ぐらいだったら全然問題無し。
「お時間までフロアのMacをご自由にお使い下さい。全てWEB接続できますから。」とのこと。
G5 iMacで自分のHpをチェックしている間にあっというまに時間は過ぎ、名前を呼ばれる。
応対してくれたのは若い男性スタッフだった。

複数のMac&窓機でもiPodが使用不能な事、内蔵HDDが「ヒュー、カタン、ヒュー、カタン」の音を繰り返す事を告げる。
彼は「チェックさせて頂きますね」と断り、備え付けのPowerBookに私が持参したiPodを繋ぐ。
もう自ら何度チェックしたかわからないが、たまたま今回に限り正常動作したらどうしよう?とどきどきして待ったら、彼の一言は「あ〜完全にダメなようですね。」。
どっと肩の力が抜ける。
「お買い求めはいつですか?」「昨年の11月です。オンライン登録も済ませてあります。」
彼がMacに向かって登録確認の入力操作をしている間にふと頭をよぎった事。
無償修理して貰ったとして、またこの心斎橋まで引き取りにこなきゃならないのぉぉ??(汗)

そんな私の前に戻ってきた彼はにこやかな笑みを浮かべながら、「では、これが新しいiPodです。」と1台のiPodを差し出した。
何?「新しいiPod」って??
・・・つまり、無償修理ではなく、新品交換だったのだった!
な、何て太っ腹なんだ、Apple!
保証期間残りが後1ヶ月だぞ?!
しかもこうやって新品交換の場合は保証期間が残り3ヶ月に延長されるとのこと。

きっと私の口元にはヘラヘラ笑いが浮かんでいたに違いない。
ついでに彼に尋ねてみる。
「同様のトラブルって結構あるんですか?」
彼の口ぶりからすると「そう少なくはない」らしいいんじゃないかな〜〜〜。

ともかく壊れて放置プレイ中だったiPodが「新品」になってかえってきた息子の喜びは相当のものであった。
決死の覚悟で心斎橋まで出かけたオヤジの苦労は一応報われたのであった。


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