BasiliskII奮戦記

WindowsマシンでMac OSが動かせる。それがBasiliskIIだ。
他にもエミュレーション・ソフトはあるのだが、こいつは無料。
インストールしようと思ったきっかけは、某SNSでの出会いだった。

〜 出会い 〜

彼、仮に「万年さん」としておこう。(笑)
万年さんは、いろんなサイトを運営している。その中の一つに、ハイパーカードで作られた「げ〜む」がおかれていた。ハイパーカードは窓機では動かせられないが、窓機使い用にJAVA版も一つだけ用意されていた。折角訪問したので遊んでみると・・・なんか面白いじゃんこれ!
それじゃ、他のものは一体どんな「げ〜む」なんだろう?
と、興味津々なるも窓機使い(WinXP)は諦めなければならなかった。

〜 BasiliskII挫折その一 〜

転機がやってきた。万年さんが窓機で動いているハイパーカードの「げ〜む」を紹介された。上述したBasiliskIIをインストールされたらしいのだ。
すぐにググってダウンロード。インストールの仕方のHPもチェック。所詮ソフトのインストールと思っていたのだが、HPを読み愕然とする。「BasiliskIIを動かすためには68KMacintoshのROMが必要」

なに? 68KMacintosh??? ROM???
そんなもんどこにあるんじゃい!!!

しかしふと思いつく。ネット上にそのROMってやつが転がってるんじゃないか?
「探しだせ!」と心の声がした。それに従い、キーワードを色々替えながらググって見ると、それらしいき物を見つけ喜ぶ。が・・・違っていた。ゲーム・オーバー。
ROMさえあれば、と思いながら諦めざるを得なかった。

〜 BasiliskII挫折その二 〜

時は流れ半年ほど過ぎたゴールデンウィーク、ついにROMを手にすることができた。これで万年さんの「げ〜む」で遊べるに違いない!と狂喜した。
ROMさえあればBasiliskII自体のインストールはさほど難しいものではなかった。程なく「ジャ〜ン」(Mac起動音)とともに、MacOSが起動した。HPに書いてある通り、漢字Talk7.5.3をAppleからDLし、インストール。漢字Talk7.5.3が窓の中で動き出した。HPにはさらにTalk7.5.5にしましょう、と書いてある。はいはい。とこれまたAppleからDLした。
ところが、そこから先のことは「Mac」を持っている事を前提に記載されているとしか思えない。
自分なりにやってみるが、BasiliskIIの領域には持っていけても解凍できない。
う〜ん、困った。そこで万年さんにサポートをお願いする。
「bonpuさん、Win版StuffItがあるからWin上で解凍してみれば?ついでに私のスタック(げ〜む)も送ってあげるよ!」
と、快くサポートしてもらえた。
教えてもらった通りにやってみたが、うまく行かなかった。
その後、何度も万年さんはサポートしてくれたが、残念なことに上手く行かず、すっかりしょげてしまった。

〜 思いもよらない提案 〜

「bonpuさん、余っているMacがあるから、お譲りしましょうか?」
「えっ!?いいんですか?」
「そのほうが早いでしょ、それにスタックはBasiliskIIでは正常に動作しないんですよ。」

「ください!」

ください!ってね〜 < なんてずうずうしいヤツ(自分)
しかし譲ってあげるというのを断っては、男が廃るってもんです。
しばらくして、PowerBook190が届いた。某SNSやってて良かったな。(自爆)

〜 毒入り林檎 〜

梱包をあけるとご丁寧に解説書まで書いてくれてあった。
喜び勇んでPowerBook190に電源を入れる。<すっかりBasiliskIIを忘れている。(笑)
「ジャ〜ン」ううっ、ついにこの日が来たかと感無量。
しか〜し、MacOSは起動されない。代わりに

「フロッピー?」マークが表示される。

アレレ???
何度やっても同じ現象。再びサポートを要請すると、「掲示板に来てください!」
とのお返事。
掲示板には、「HDDの接続がゆるんでいるのでは?」
「この頁を参照して開腹して接続を確認して!」
と、間髪居れずに声が寄せられていた。

げっ、窓デスクトップならともかく、林檎ノートを分解せよ?

自信は無いが、ヤルしかない。とにかく私はスタックをプレイしたいのだ!
作業は上手く行き、ようやくスタックをプレイすることができた私は感涙にむせ返っていた。<ホントか!?

〜 BasiliskII立つ 〜

楽しくスタックをプレイしていたけれど、BasiliskIIを忘れたわけではない。
誤解のないように書いておくが、スタックに飽きちゃった訳ではない。
窓機のなかでどのようにスタックが動くのか、見たかったのだ。
先回の失敗は窓機でDLしたものを、BasiliskII環境に上手く持っていけていない為であろう。
それなら、BasiliskII環境からDLすれば良いじゃないか!
早速、PowerBook190から解凍ソフトをFDに落とし、窓機に突っ込みBasiliskII環境から読み込む。
よしっ!解凍ソフトは上手く入ったぞ!
試しに、漢字Talk7.5.5を解凍してみると、それはちゃんとできた。
さっさとOSのアップグレードを済ませ、本題のBasiliskII環境からのネット接続に取り込む。
窓機の設定およびBasiliskII環境の設定はHP等を見て設定した。
しかし林檎環境のブラウザが無いのだ。BasiliskIIの設定紹介のHPにもそのことは一切触れられていないし、せいぜいQ&Aコーナーに、古いMacの雑誌を手に入れよう、と書いてあるくらいだ。
ちょうどその頃、Mac用IEがDLできるという情報を得た。
すぐにDLしたことはいうまでも無い。しかしながらそれはやはりBasiliskII環境へは上手く持っていけず、インストールすることは出来なかった。
IEがだめなら、iCabってのはどうよ、とふと思いつく。
え〜い、こうなりゃなんでもやったろうじゃないか!

はたしてiCabは上手くBasiliskII環境へ持っていけるのか!!!

・・・おやっ?なんとなく上手く行っているような・・・
なんとiCabはちゃんと解凍されインストールでき、ネット接続もできた。
こうなればこっちのもんだぜぃ!!!
BasiliskII環境からネット接続してDLしたIEはちゃんとインストールすることができた。
つ、ついに「げ〜む」を動かす環境が整ったのだ。
そして今、私は窓機で万年さんの「げ〜む」を楽しんでいる。

なんでPowerBook190で遊ばないのかって?
わざわざネット接続しなくても、ファイル共有すればよかったんじゃないかって?

それは、BasiliskII環境を整えることに夢中になっているうちにPowerBook190が、すねて逝ってしまったからだ。そして私の手に負えなくなったPowerBook190は、万年さんの元へと帰っていったのである。

窓XPで動いているBasiliskII


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