お持ち帰りファイル

以前から私は職場のMacでヒマな時間にお絵かきをしたり、ハイパーカード・スタックなんかを作っていた。
されを我が家に持ち帰ったり、またその逆のためにデータを持ち歩くための記録メディアのお話である。

もちろんその第一歩はフロッピー・ディスクだった。
my first MacはPerforma575だったし、職場はLC575だったのでフロッピーしか手段は無かった。
当時は「フルカラー」なんて言葉も「解像度」なんて言葉も知らなかったし、「Photoshop」なんてものにも縁がなかった。
大昔のお絵かきソフトで256色で72dpiの落書きしている分にはそんなファイルの「輸送」はフロッピーで十分だったのだ。
そのうち、ちょっと「大作」のハイパーカード・スタックなんかを作るようになっても「Compact Pro」の使い方を必死で覚えて何とかなった。
しかしそれもカラー・スタック「オタクの部屋Vol.3」の制作に取りかかった頃から苦しくなってきた。
もちろん相変わらず「Compact Pro」での「分割の技」なんてのを覚えて乗り切ったんだっけ。
おかげで勤務終了前の30分ってそんな作業ばっかりしていた気がする。
おまけにフロッピー・ディスクっていきなり「ディスク・エラー」とかになったりしてぇ・・・
でも、ともかく自分にとってフロッピー・ディスクはMacを使い続けるための「命綱」だった。
iMacやB/W PowerMacの導入を躊躇った重大な理由の1つは間違いなくその「フロッピー・ドライブ」が排除されたことだったわけで。

転機が訪れたのは単純なことがきっかけだった。
当時私が持っていたMac(4400)のHDDはたった2GBしかなく、連日描いた絵を保存していくと残量がどんどん減っていく。
「データを外に書き出さなければ・・・・」
で、私が選んだのはかのZIPメディアだった。
当時世の流行はMOだったのだが、当時発売された初期型G3-PowerMacにZIPドライブ標準のモデルがあることを知った私は迷いもなくZIPを選んだのだった。
「やっぱMac使いならZIPじゃないのんか!」
中古の外付けZIPドライブを買い込んで落書きだのスタックをどんどん放り込んでいったっけ。
そのうちもう一台、中古で安くZIPドライブを買い込んだ私の職場と家とのデータ移動はどんどんZIPが主流となった。
何たって100MBもあればちょっとしたファイルぐらいなら楽勝!
やがて「Photoshop」でお絵かきするようになってからはZIP以外は考えられなくなっていた。(ちなみに私の落書きの「Photoshop」データのサイズは1枚4〜5MB程度)

今でもあくまでメインに使っているのはZIPだが、昨年「薬屋さん」から頂いたUSBメモリー(たった64MBのだけど)も多用するようになってきた。
職場でお絵かきに使っているのは7600改、G3-266DTから移植したZIPドライブも内蔵しているが、PCIスロットにUSBカードが挿してあるのだ。
もし職場で描いた絵を部屋に持ち込んで仕上げる場合、ZIPで持ち帰るとまずは6300/120でZIPを読み込んでからLANでeMacに転送ということになるが、USBメモリーで持ち帰れば即eMacに差し込んで読み込めるから。

ホント・・・あの何枚ものフロッピーにファイルを圧縮して分割して持ち帰っていたころのことが夢のようではないか。


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