座敷猫

振り返れば昨年からオークションとMacいじりにはまって創作なんかほったらかしの状態が続いてきた。
私の部屋のメイン機、G3-266改400MHZは「OS9.2」&「OS10.2」起動が可能で、私の創作活動用としてはこれで十分なのだが、どうしても「OS10.3」が走るマシンが欲しくてしょうがなくなったのだった。
ただし先のB/Wで痛い目にあっている私の達した結論は・・・・「今度こそ中途半端なマシンを買うのは止めよう!」ということだった。
正しい!完璧なまでの正論である。
それにしてもこの「正論」にたどり着くまでにいくら無駄遣いしたのだろうか??(自爆)

「OSX」からしか起動できないG5に興味はなかった。
まず始めにターゲットとしたのはPowerMacG4の「クイックシルバー」か「ミラードライブ」と呼ばれるモデルであった。
だがこれを手に入れるにはオークション価格でも最低で¥10万円の予算が必要なのだ。
よ〜し、まずは手持ちのPowerBookを片っ端からたたき売って・・・・でも全部売れてもそう大した額にはなりそうもない。
あとは貯金でがんばるぞ〜!・・・って、その間私は我慢できるだろうか?
また安物買いのビョーキが再発しないと言う保証がどこにあるだろうか??

が、そんなときに信じられないことが起こった。
何と・・・行きつけのパチンコ屋で¥5万円もお小遣いを頂いてしまったのだ。
よっしゃ〜〜〜!これで¥10万円の予算は確保じゃい!!
私は完全に逆上せていた。
さらに気まぐれな幸運の女神は再三に渡って私に微笑み、トータルで¥10万円以上の泡銭が転がり込んできたのだった。
こうなると要らんもんを「やってもうた!」する危険率が急上昇することを経験上知っている私は機種選定を急ぐことになる。
当時それなりのクイックシルバーとそれなりのPowerBookG3ならゲットできるくらいの予算を確保していた私は、先のことも考えずにもっともお気に入りだったMighty CatことPowerBook2400まで売り払ってしまったのであった。

が、そこでふと考えちゃったのだった。
私にG4「クイックシルバー」や「ミラードライブ」が本当に「必要」なのだろうか?
だって創作ならG3-266改で十分って言ってたじゃないか。
オマケに友人のアドバイスでゲットしたACARDのおかげで60GBのHDDを積んだG3-266改は、一応「OS10.2」なら何とか走るようになっていた。
こうして私の機種選定は全く振り出しに戻っていた。
というか・・・PowerBook2400売っちゃったんだからPowerBook買うしかないじゃないか!!
が、もたもとしているうちに案の定、ビョーキは襲ってくる。
懐が潤ってすっかり気が大きくなっている私は、本宅用には子供たちに請われるままに窓Xp機を、置き場所の無くなったiMacの代わりにと妻専用のiBook366MHZまで「やってもうた!」してしまっていた。
まずいっ、予算がどんどん減っていく〜〜〜〜!

もう一刻の猶予もなかった。
昨年からたっぷりPowerBookを堪能した私の結論は「私がPowerBookで創作をすることはない」ということだった。
ということはWEB&モバイル専用。
そこで私は閃いてしまったのだった!
最近のPowerBookは外部モニターとマウス、キーボードに接続すれば蓋を閉じたまま使えると言うではないか。
それならかってのduoの用に使ってみようじゃないか!
部屋にいるときはデスクトップ機として使えるわけで、外部モニターに出力するんだから液晶の劣化が最低限で済む。
しかもかってのduoのように巨大なdockだの各種アダプター無しで繋がるのだから。
一方モバイルとして使うのだから1gだって軽い方がいい。速攻でPowerBookG4 12インチに決定!
遙かに格安なiBook 12インチにしなかったのは、iBookがわずかに重かったことと、私の見栄っ張りな性格のせいである。
問題は「OS9起動に拘るか、否か?」であった。
PowerBookG4 12インチの場合、OS9起動できるのは867MHZまで。上位機種の1GHZではパンサー起動のみ。
その程度のクロック差なら使い慣れたOS9起動できる方がいいかなあ?
心はほぼ867MHZモデルに固まっていた。
で、いくつかオークションで追いかけてみたのだが、やはり867MHZは人気であった。
下手をすれば1GHZの方が安いじゃないか!
何で古くて性能の低いモデルに金出さなきゃならないんだよ〜〜〜!

が、転機は訪れた。
もたもたしているうちにPowerBookG4 12インチ 1.33GHZ発売。
さすがにクロックスピードが1.5倍と聞いて迷いは消し飛んだ。
オークションで「新品未開封」のそれを速攻で「やってもうた!」したのである。

それが届いた日のことを今も忘れない。
よく考えてみたら、新品のMacを買うのって10年前にmy first MacであるPerforma575を買って以来じゃないか!
しかも当時の575といえば「在庫処理」状態。
今度のPowerBookG4はバリバリの新製品だぜい!!
震える手で箱を開ける私。
きゃ〜〜〜〜かっちょえぇぇぇぇ〜〜〜〜!

ケーブルモデムに繋いだそれは十分快適だった。
が、そこに密かに忍び寄る「現実」という名の悪魔。
このPowerBookG4、メモリは256MB内蔵で、空きスロットは1基。
そこに最大1GBのメモリが挿せるというのだ。
ところがこの1GBのメモリ、生半可じゃなく高価なのだった。
そんな金どこにもないぞ。
せめて512MBでがまんするかなあ・・・でもどうせ欲しくなるし・・・・でも・・・・。
結局悩んでみたところで持ち合わせが無い私はオリジナルの256MBでしばらくは我慢することになるのであるが。

まあそれはいい。
PowerBookG4 12インチは上位モデルと異なりPCカードスロットを持たない。
今まで使ってきたPHSカードは使えないので、USBアダプターとそれにあうPHSカードを速攻でゲット!
が、信じられない「現実」がまたまた私を待っていた。
何と・・・このPHSカード、「OSX」には対応していないのだった。
何でだよ〜〜〜〜、eoネットのバカやろ〜〜〜〜〜!!
しかもこれにはオマケまで付いた。
決して賢くない頭で考えた私は、G3-266改のPCIスロットに挿さっているUSBカードを職場で使っている7600改に挿しかえ、USBアダプターとPHSカードで通信しようと考えついたのだった。
これならPowerBook持ち歩かなくていいじゃん!
何だか少しおかしい気もしたが、名案ではあったと思っている。
だが・・・完璧と思えたはずの作戦に逆上せていた私は初歩的なミスをやらかす。
PCIカードの取り付けなんか何度もやったこと・・・・その油断が・・・・。

なぜか7600改に繋いだUSBカードが認識されなかったのだ。
おかしい!USBドライバーはインストールしたぞ。
きっとPCIスロットに埃でも入ってるんだろう。
USBカードをいったん抜き隣のスロットへ。
が、今度はアイコンパレードで爆弾!何度やってもダメ!!
再び挿しかえやっとUSBカードは認識されたものの、PHSカードは認識されなかった。
ちなみにPHSカードはPowerBook3400でチェックしてみたら認識はされるものの「お亡くなり」になっていた。
おそらく接触不要か何かの原因でUSBアダプターごとPHSカードを「焼き殺しちゃった」んだろう。

ってなわけで、Mighty Catに代わるはずのPowerBook G4は高価な「座敷猫」になっちゃっている。
おかげで唯一手元に残した肩に食い込む重さのPowerBook3400を毎日連れて出勤している私なのであった。


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