そびえ立つ「男根」

お下品なタイトル、申し訳ない。
だが夢のタワー・モデルへの憧れは男根のそれにも似て・・・(爆)


私がタワーと初めてまみえたのは、何度も本サイトのお話に登場する職場の同僚が持っていたクアドラであった。
その当時はまだmy Macを持たず、職場のLC575で遊んでいた頃だからあの「でかさ」は驚異であった。
これだけでかいんだからきっと凄いんだろう。(まんま「男根」と同じ発想である。)
多分自分には一生縁がないであろうプロ専用マシン。

やがては私もmy Macを手に入れ、パソコン・ショップに足を運ぶようになる。
その売場の中でひときわド〜〜ンとそそり立ち、存在感を主張しているタワーはますます憧れとなった。
さらに月日は流れた。
それなりにMacのことも知るようになり、そしてかの初代G3、ベージュの発売。
で、その時初めて驚愕の事実を知らされることになる。
ご存じの通り初代G3はDT(デスクトップ)とMT(ミッドタワー)の二本立て。
で、実はこのMT、「おっ立っているだけ」でDTと中身は同じだったのだ。
何だ、見かけだけかよ〜?!(爆)
本には「拡張性」が何だかんだと書いてはあったが、当時改造なんぞという「ヤクザ」な道に足を踏み入れる気など全くなかった私にとっては意味のない言葉であった。
さらにB/Wモデルの発売、G4、G5の発売でタワーモデルが標準になってしまったことで、あのクアドラに抱いた畏敬の念はいつしか忘れ去られていくのだった。

いや、本当のところそれはウソである。
私の心を捕らえてやまない一台があった。
Power Macintosh9600。
オークションにはまるようになってからしばしば目にするそれは、G3、G4が当たり前になった今のご時世でもやたら引きがあったのだ。
確かに、604eの300/350MHZのクロックの能力は未知数だが、すでに私はG3-466MHZのG3カードを所有していた。
まさか・・・今更604eでも無いだろう。
そう、そこで思いとどまっていれば・・・(どうして「学習」ということができないんだろう、このオヤジ?!)

悪魔は密かに忍び寄る。
ここのリンク先である「やっぱMacだろ」の掲示板で9600の話題が出る。
前世紀からのMacファンならあのG2Mac最強の9600にあこがれた気持ちは共通なのか、話はどんどん盛り上がった。
そしてついに「9600はベージュG3より速いらしい」とか・・・。

がぁぁぁぁ〜〜〜〜ん!!


実は内心初期型程度のG3-CPUって604eと比べて格段の差があるのかを疑い初めていた私にこの一言は強烈だった。
もう頭の中は9600の事しか考えられなくなっていた。
9600/350をゲットして「の〜まる」で使い倒すのじゃあ!!

・・・おかしい。
「拡張性」が売りのモデルを何で吊しで使うのじゃ?!
おわかりと思うが7XXX系の改造で「相性」とやらに振り回されていた私はすっかり臆病になっていたのだった。

が、しかし・・・・何故かそれからまもなく私が「やってもうた!」のは9600/300改G3-400MHZだった。

・・・・・おかしすぎる。
「の〜まるで使い倒す」はずじゃなかったのか?!
第一G3カード挿すんだったら9600である必要はないではないか?!!

まあいい、男子たるモノ、「やってもうた!」ことをくよくよ悩んでもしょうがない。
元々9600は職場の4400/200と入れ替えの予定だったのだが、ふと思いついちゃったのだった。

いっそこの9600を最強のお絵かきマシンにするのじゃあ!!


元々載っていたPOWERLOGIX製G3-400のカードを、すでに7600に載せていたメルコ製G3-466のものと挿し替え、ついでに余ってるメモリースロットに片っ端から手持ちのRAMを挿して、合計960MB。

これでもはや完璧・・・・のはずだった。
意気揚々と9600を職場に持ち込む私。
やっぱりここは一発、カラーお絵かきをして最高パワーを実感してみなければ。

ところがそこであり得ないことが起こったのだった。
4400/200ですらほとんど問題なく動いていたはずの「写真屋さん4.0」が完成直前でシャット・ダウン!!
こんなことがあっていいはずがない!!

G3-466MHZだぜ?!
RAM960MBだぜぇ?!!
何でだよ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!


いや、考えてみれば9600と言えどG2Macなのだ。
7XXX系の改造でさんざんな目にあった私にはもはや悪あがきする余力など残ってはいなかった。
元々付いてきたG3カードに戻そう。
RAMも半端なやつは抜こう。

7600の分解は数え切れないくらいやったので、さっさとバラしてG3カードを抜き取り職場へ戻る私。
9600もロジックへのアクセスは非常に良好なのでメルコのG3カードを抜いてPOWERLOGIXのG3カードを挿して一丁上がり。
電源、モニター、キーボード繋いで起動。
あれ?!電源ランプが一瞬つき、パチッ!という音がしてシ〜〜〜ン・・・。

おかしい。何でじゃ?!
しょうがないのでもう一度バラす。
G3カードは・・・ちゃんとささって・・・何だかぐらぐらしてるかな?!
一旦抜いて再度力一杯根元まで「挿入」!
バラしたまま電源だけ繋いだら今度はちゃんと電源ランプはつく。
やれやれ・・・もう一度電源、モニター、キーボード繋いで起動。

おかしい。電源ランプはついてるのにモニターが映らない。
しばらくほったらかしてタバコ1本吸ってきたが同じ。
な、な、何でじゃ?!!
そう言えば起動音しなかったような。再起動。

HDDの回転音もすぐ止まっちゃうぞ。
もしかしてこれって・・・・・

G3カード壊しちゃった?!


何故、どうして?!

冷や汗がどっと吹き出す。
いいもん、604e/300の元CPUカードがあるしぃ・・・・(無理な強がり)

しょうがないからまたまたバラす。
で、「♪今はもう動かない」カードを外したときに私はその異常に気づいた。

何じゃ、こりゃあ?!!!


CPUカードの端子の切れ込みの部分に正体不明のプラスティック片が挟まってるではないか。
おまけに2つも!!

POWERLOGIXのは他社のものに比べてずいぶんと小ぶりで、引き抜く際にグリグリ揺すらないと抜けなかったのだ。
何のことはない、その際にCPUカードスロット中央の凸部分が折れてカードの端子の切れ込みの部分に挟まっていて、それのせいでCPUカードが「奥まで挿入」できなかっただけであった。

何だかさんざん遠回りしただけだったような9600は快調に動いている。
しかし9600弄りにエネルギーを浪費した私に「創作パワー」はちっとも残ってないのだった。(爆死)

初公開・私の職場にて...


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