憧れのDUO

powerbook DUOというマシンをご存じだろうか?
前世紀からのMacユーザーでこのマシンに憧れなかった人はいるまい。
このマシンに惚れ込んで大枚をはたいたユーザーは数知れず。
2kgを切るpowerbook最軽量のモデル。
単体では入出力デバイスを持たず、「DUO ドック」と称するドッキング・ステーションに接続することによってデスクトップ機としても使えるそれは、幼少の頃合体ロボに憧れたオヤジにはたまらないものがある。
powerbookコレクターならこれは避けては通れない道なのだった。(いつのまに「コレクター」になったんだ?!)

ところがこのDUO、固定ファンが多いらしく、お〜くしょんではなかなかの人気商品なのだった。
何度も後少しってところで競り落とし損ねた私がやっとのことで最初にゲットしたのは最終モデル、2300cだった。(603e/100MHZ)
「どうせ買うんだったら最上位機種」・・・5300での教訓が見事に生きて・・・それで終わったら面白くない。
先に述べたとおり、DUOは単体で持っていても何もできないのだ。
今更でかそうな「DUO ドック」とやらをゲットしてデスクトップで使う気が無かった私は「ミニドック」と称する着脱式の小型のデバイスに標準を合わせる。
間もなく「SCSIドック」と「フロッピードック」&専用フロッピードライブを入手。
私は満足していた。
で、ここで止めておけば何の問題もなかったのである。(またかよ〜!)

ある日お〜くしょんウォッチしていた私はDUOの下位機種230がお手軽価格で取引されていることに気づく。
で・・・何の迷いもなく「やってもうた!」のだった。
そしてそれは届いた。
液晶が白黒DSTN液晶のそれは2300cと比べて上蓋が一回り薄く・・・・げげっ!!
何と届いたその日に上蓋を固定するノッチが折れてしまったのだった。
ちゃんと蓋が締まらないDUOは何とも間抜けである。
で、で・・・・何を考えたかもう1台230を「やってもうた!」のだった。
もう完全に病気である。
頭の中はDUOの事しか考えられなくなっていたに違いない。
さらに悪夢に魘されたごとく暴走は続く。
「お手軽価格だったら280cもあってもいいよな。68KMacは私の原点だし。」
だからそれが何だというのだ?!
そんな理由で同じ様なものばかり何台も所有してどうしようってんだ?!!
気が付けば280cどころか白黒の280までもが私の部屋に鎮座していた。
おまけにわざわざ別にゲットしたはずのドック類やフロッピードライブは2セットになっていた。
しかも2300cにはオマケで230上蓋部分が付いてきたことをすっかり忘れていた事に気づく。(つまりノッチが折れた230はこれと取り替えれば良かったんである。)

ちなみにこんな無駄遣いした私にはDUO用のバッテリーを漁る余裕はすでになかった。
だが、よしんばそれをゲットしたからといってDUOを持ち歩いてどうしようというのだ?
PCカードスロットのないDUOでモバイルする術は・・・ISDN電話機見つけて内蔵モデムで・・・しないよな、わざわざそんなめんどくさいこと。(自爆)

シアワセなのは夢見てる間だけ。
「憧れ」とはそういうものだ。

いくら憧れだったからって・・・


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