CASIO地獄変

先日の事故の際、愛用してきたCASIOのデジカメを壊してしまった。
QV-7000SX。
たかだか130万画素だったが、怪獣フィギュアのサイト用写真の撮影にはまず問題は無かった。
ところが何たってでかくて重かった。
とても旅行に持ち歩ける代物じゃなかったのである。

で、まずはSONY CyberShot U50をお〜くしょんでゲット。
ズーム機能こそ無いが、何たって小さくて軽い。(200万画素)
私はケータイは持たない主義だが、最近のケータイのカメラ機能は驚くべきものがある。
旅行先の「スナップ写真専用」と割り切ってしまえばズーム機能なんて必須じゃないではないか。
おまけにUSBケーブルでPowerBook G4(OS10.3)に繋ぐとiPhotoが自動的に立ち上がり、画像を読み込んでくれるのだ。
凄いぞ、Mac!凄いぞ、OSX!!
「いい買い物をした。」
これで止めておけばここのネタにはならなかったであろう。


ある日徒然なるままにお〜くしょんウォッチを楽しんでいた私の目が釘付けになった。
CASIO QV-8000SX。
型式名でおわかりかもしれないが、私が愛用してきたQV-7000SXの上位機種である。
実は数年前にQV-7000SXを中古で購入した際、本当に欲しかったのはこのQV-8000SXだったのだ。
同じ130万画素ながら光学式8倍ズーム(7000SXは3倍)、さらにすごいのはマクロ撮影で最短1cmまで被写体に寄れるのである。
当時は高額で手が出なかったのだが、何とそのお〜くしょん価格は¥5000円。
「欲しいッ!」・・・パチ屋で稼いだ小銭があったので後先のことなど全く考えずに「やってしもうた!」のである。

「毎度のことじゃないか?だって?
いや実はこんな古いデジカメに拘ったのはちょっとややこしい「事情」があったのだ。

私はずっとCASIOのデジカメ「QVシリーズ」を愛用してきた。
パチンコ屋の景品だったQV-70、お〜くしょんで買ったQV-10(これはWEB友にさし上げてしまって手元にはない)、そしてソフマップで中古で買ったQV-7000SX。
その頃すでに新製品のデジカメとパソコンの接続はUSBだったのだが、当時の私のMacにはUSB端子なんぞはなく、大阪日本橋の電気街を半日歩き回ってやっとの思いでMac用のシリアル接続ケーブルをゲットしたのだった。
おまけにCASIOのサイトからはQVの画像を直接Photoshopに取り込めるプラグインが無償ダウンロードできた。
さらにデジカメというやつは電池食いである。
「どうせ部屋でフィギュア撮影にしか使わないんだし。」
お〜くしょんで汎用のACアダプターまで購入していたのだった。
もう私にはCASIOの「QVシリーズ」以外のデジカメは考えられなかったのである。

ってことはつまり・・・ここで「QVシリーズ」を見放してしまったらケーブルやACアダプターが無駄になるじゃないか。
だからこそ「QVシリーズ」の最高峰、QV-8000SXをゲットすればこれらの「遺産」が全て有効利用できるではないか!!

果たして届いたQV-8000SXに私は狂喜した。
凄いぞ、8倍ズーム!凄いぞ、1cmマクロ!!
さてMacに取り込んで・・・・・
そこには思いがけぬ落とし穴が待っていた。

何と・・・QV-8000SXがMacに認識されないではないか。
接触不良かと思い、ケーブルを何度か抜き差ししてみたが状況はさっぱり変わらない。
まさか・・・不良品を掴まされたのか?!
気を取り直してCASIOのサイト内を検索した私が目にしたのはあまりにも過酷な現実だった。
「私が買ったパソコン接続ケーブルが使えるのは7000SXまで」
「Photoshopプラグインが使えるのも7000SXまで」
つまりQV-8000SXだと「遺産」は何の役にも立たないのだった。
どうして予め下調べをして買い物しないんだよ〜!
思わず全身の力が抜けた。
第一撮影した写真をどうやってMacに取り込むのだ?!

幸いにもこのQV-8000SXにはUSB端子があった。
お〜くしょんでケーブルの検索を開始。
でもそれまではどうしよう??

実はQV-8000SXの出品にはコンパクトフラッシュのPCカードアダプターがおまけで付いていた。
苦肉の策で私がやった思い出すもばかばかしい手順をここに書いておこう。

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1.撮影が終わったらデジカメからコンパクトフラッシュを取り出す。
2.これをPCカードアダプターにはめ込む。
3.PowerBook2400を起動してそのPCカード・スロットに挿入。
 (私のPowerBook G4は12インチでPCカード・スロットが無い。)
4.コンパクトフラッシュはDISKとして認識されるのでそれを開き、JPEG画像を2400にコピー。
5.2400に外付けフロッピードライブを接続してフロッピーにコピー。
 (PowerBook2400のフロッピードライブは外付けなのだ。)
6.G3-266を起動してフロッピーから読み込む。
 (2400用のLANカードさえ持っていたらこんなことしなくていいのに。)

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まことにもってばかばかしい限りである。
そんなことやってるうちにお〜くしょんでゲットしたUSBケーブルが届いた。
もちろんiPhotoで問題なく画像を取り込めたことは言うまでもあるまい。

さらにもう一つオマケがある。
パチ屋で稼いだ泡銭片手にお〜くしょんを彷徨っていた私は、今回さんざん苦労したQV-8000SXの後継機種、QV-2900UX(211万画素)を「やってもうた!」してしまったのであった。
8000SXに比べデザインが「ナウい」(死語)のは当然として一回り小さく、軽くなっているじゃないか。
とは言えすでに2年前の製品。
十分にでかくてごついのだけど。

SONY CyberShotと比べるとズイブン「巨大」である。
まあCyberShotが「小さすぎる」のではあるけれど。

でもここまで接写できるのはやっぱりスゴイと思う。
「1cmマクロ」は少なくとも伊達じゃない。

でも所詮そのマクロ撮影をこんな事にしか使ってなかったりして・・・。(自爆)

P.S.
ちょっと気晴らしにパチンコ行ったらまたまたサクッと¥12K勝った。
わざわざ8000SX売るのヤメようかなあ。
でも・・・使わないだろうな、きっと。


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